コロナ後の世界 (大前研一編)
こんにちはNAGOです。
今日は大前研一さんの著書「世界の潮流2020~21」よりコロナ後の世界を考えていきたいと思います。世界はどうなっていくのか?色んな人の考えをまとめていくと、正解が見えてくるかもしれません。
1.衰退する欧米の民主主義
① アメリカの衰退
何故、アメリカが衰退しているのか?。
大前さんはトランプ大統領だと言っています。
リーダーシップが強い、アメリカファースト。
トランプ大統領の出した毒で浸してしまった。
まずは対中貿易です。対日の場合は日本がアメリカに大量の自動車や家電色々な物を売り、大きな貿易摩擦が生じた。この場合は日本に規制をかけることでアメリカを守ることに成功しました。
しかし今回の対中貿易はアメリカのiPhoneなどの部品を中国から購入していました。中国の製品は買わないにすると、iPhoneの部品が購入できない。アメリカが損をする。このことにトランプは気づいていなかった。中国の製品に関税を高くし、そして中国もアメリカの製品に高い関税をかけた。どちらにとっても損をする、何も良いことはなかったんです。
② 三権分立
アメリカにとってとても大事な考えです。ですがトランプは壊しました。自分にそぐわない人はドンドン辞めさせて。自分の都合の良い人間を自分の配下に入れました。YESマンばかりです。トランプはもうむちゃくちゃです。
スキャンダルも全てフェイクニュースだと無効にしています。そして基軸通貨もダメージがでてきました。ドルの価格がトランプの発言によって乱高下している。もしトランプが再選しなくても大きなダメージが残ります。トランプを大統領にした付けは決して簡単なものではありません。
③ イギリスの衰退
ボリス・ジョンソン首相はイギリスのトランプ大統領と言われています。1つの言葉
「ブレグジット」EUからの離脱するよ!!で首相になった男。でもイギリスがEUから離脱することは本当に正解なのか?。
離脱すれば今まで簡単だったEUの中での移動は制限が掛かります。そうすれば物流がとまり、物がなくなってくるかもしれません。EUも必死です。離脱したイギリスがもし発展していけば他のEU加盟国に示しがつきません。必ずイギリスを干そうとしてきます。だって成功してしまっては他の国も離脱してしまいます。
④ 衰退する理由
アメリカもイギリスもMMTを行っています。MMTとは日本が行っているジャブジャブに自国のお金を作り、それを中央銀行が買い取る。自国通貨がある国はインフレにならなければ問題ない。日本がずっとそうしてきて問題ないから大丈夫でしょう理論。
この話はジム・ロジャーズも話されています。
このMMTって考えかなりまずいみたいです。
日本で成功しているのは日本人が貯金が大好きだからです。ほとんどの人が投資を行わない。だから成り立っているだけてす。お金持ちでもお金を使わないまま死んでいくから成り立つ。だから他の国で行うと投資を行うのでインフレになっていく。
非常にまずい状態です。
今の民主主義がやばいんです。
何が悪いか?
トップの考え方が自国第一主義が乱立してきています。
国際協調を訴えるトップがいない。
民主主義が陥りやすい「衆愚政治」になるのです。
民衆は操作されやすい。民主主義は何度も崩壊しています。古代ギリシャがそうです。ローマ帝国に滅ぼされました。何故そんなことになったのか?衆愚政治に陥ったのです。この頃のギリシャで流行っていたのが演説家。民衆をあおり、みんなが話がうまいだけの人を信じて支持してしまったのです。中身が無い話でも民衆を引き込むことができればよかったのです。
これと同じことがドイツで起きました。
ワイマール憲法という最高な民主主義を作り
その中で民主主義を推し進め生まれたのがヒトラーです。
ピンチとカリスマが現れると「衆愚政治」になってしまうのです。
歴史から見れば今のコロナショックによるピンチ、そして自国第一主義を訴えるトランプ。まさに崩壊する民主主義に当てはまっている状態です。
歴史は繰り返す。
2.台頭する中国の新帝国主義
① 中国共産党の一党独裁
中国では政治は共産主義、経済は資本主義を行い経済を上昇させました。共産党の党員が赤い鉛筆で「ここに道路、ビルをここ。」書くとそのまま実行されます。日本やアメリカでは出来ないことです。権利を確認、土地の確認、国がやろうとしても反対があれば工事が中断してしまう。中国はそれがありません。
共産党バンザイと持ち上げれば資本主義としてドンドン稼ぐことができる。だから成長が凄く早かったんですね。
② 一帯一路構想
陸と海で大きなベルトを作ろう。昔あったシルクロードを作ろうとしている。もちらん他の国から批判がでます。アメリカがそんな非人道的なこと辞めろ!!と言われても、アメリカも元々いたアメリカ先住民を追い出したんでしょ?そんな国から言われたくないと話をする。
③ ハイテク企業
自動運転、電気自動車、電子通貨(人民元)もうほば出来ています。中国のアリババ、ファーウエィなど大企業と政府がタッグを組んで一気に成長して行ったのです。政府と企業が組むって反則で無い?と思うんですけど・・。
④ 中国の懸念点
香港がこれからどうなるのか?香港は大変なことになる。もう中国では深圳がある。香港がどうなるかは中国はあまり興味が無い。反発するのであれば・・・。どうなる香港
ウイグルとチベットでの迫害問題がありますが、もしそのことを中国で報道すればすぐに逮捕されてしまいます。ほの国が非難しても内政に干渉するなと突っぱねてきます。
南沙諸島問題も、問題です。この諸島はみんなが私の国の領土ですと話が進んでいなかったのに勝手に乗り込み、勝手に軍事拠点を作ってます。中国はみんなの意見を全く聞きません。国際で考えれば完全にアウトな行動です。
3.劣等感の塊となった日本
① アベノミクスの失敗
日銀と組んでお金をジャブジャブに出し続けました。そして株価は上がったかもしれませんが、実経済が良くなった、給料上がりました。生活が楽になりました。そんな話を聞くことがあるでしょうか?自分は聞きません。
② 外交政治の失敗
アメリカ、ロシア、中国、韓国。何一つ外交がうまくいっていません。
アメリカに必死で機嫌をとり、ロシアに北方領土を4島返還→2島返還→最近全く発言なし。弱すぎる外交を行っています。中国にはアメリカのご機嫌を取りながら、中国にも
一帯一路構想に理解を示す。いや、示すの辞めよう・・。韓国とはひたすら関係が悪化している。何も良いことはやっていません。
③ 働き方改革の失敗
働き方改革はめちゃくちゃ滑っています。全員が一律で早く帰ってね。無理です。現実が解っていません。
④ ふるさと納税の失敗
日本は地方の力があまり強くありません。アメリカ、中国はルール守っていれば、地方に大きな力があります。税金を有効に使えるのです。
その税金日本では、ふるさと納税のためにお肉配ります。メロンがもらえるならOOに納税します。ただの商品合戦になり、無駄に税金を使っただけです。大事な税金をそんなことに使用するのは国家としてレベルが低すぎるのです。
⑤ マイナンバー制度の失敗
マイナンバーカードにより国民にID番号をつける。役場の手続きがカードで簡単にできると話、本当の狙いは国民から正しく税金を納めさせるため、銀行通帳につなげる。安定した税金収入を得る。ただ、皆さんマイナンバーカード持っていますか?普及されていません。デジタルでもないし使いにくい。やるならもっとみんなが使いたくなるようなカードにしなければならなかったと思います。
⑥ 安倍総理の野望
なぜ何もかもうまくいっていないのか?
うまくいっている総理大臣はワンフレーズで行動しています。
民政民営化。 小泉純一郎
安倍内閣はもやーーーとしています。いや!、わざと解りにくくしているのです。本当のワンフレーズは憲法改正。それを話すと国民が反対するので、色んな対策を出し解りにくくしているのです。
そしてもっともまずいのが国民の危機意識が低いことです。
このままでは日本は静かに死んでいくしかないのです。
日本人は超低欲望社会です。投資のことはわかりません。お金は銀行に預けることが一番良い。日本に居れば大丈夫。そんなこと思い。増税されても文句を言わない。選挙も興味が無い。
今まで増税を行って栄えた国はないのです。でも消費税は上がる一方です。上げなければ借金だらけになります。自分の子供に借金を負わせたくないでしょ?その言葉を信じて増税に反対する人がいない。このままでは日本は滅んでいきます。
4.どうするべきか?
① 世界
国家主権万能主義の否定。現在、国際機関、国際会議が全く機能していません。人権侵害が起きても、中国がむちゃくちゃな行動をしても全く止めることができない。
経済とパワーを中心とした考え方から人間と環境を中心とした仕組み作りを行わなければならない。今は自国第一主義の大統領だらけで機能できない。昔はまた機能していました。
その頃は官僚にも力があり、官僚が調整を行い国と国が裏で話しが出来ていました。現在は官僚は大統領や総理大臣の好きなように任命できてしまい、全く機能しなくなってしまいました。
② 日本
クオリティー国家をめざしなさい。
クオリティー国家とは近くにある大国の経済の動きをうまく利用する国だそうです。カナダでいえばアメリカ。スイスでいえばドイツなど。では日本は?
アジアの大国中国。中国がこれからアメリカに変わりリードして行きます。その中国にうまく乗っかるクオリティー国家になりなさい。
アメリカではなく中国に向きなさいとあります。
そしてジム・ロジャーズも言われていますが,外国人労働者を受け入れなさい。昔に比べれば増えたように思えますが全然足りてないのです。進んで外国人労働者を受け入れましょう。受け入れない国で栄えた国を私は知らない。
STEM教育の改革を行ってください。STEM教育とは何か?
S サイエンス
E エンジニアリング
M マスマティックス
科学、技術、開発、数学。新しいテクノロジーズの教育が日本では全く出来ていません。古いテクノロジーズの教育をしています。シンガポールではもう出来ています。このままでは差が開く一方です。
日本国家に頼らずに企業や個人で世界と繋がってください。独自で戦ってください。そんな時代なのですと。
なんか、ジム・ロジャーズの話に近いですね。
5.最後に
大前さんの話はどうだったでしょうか?
強い日本の復活までは思いませんが、アメリカはずっと繁栄すると思っている人は多いと思います。投資でもアメリカのGAFAを購入しておけば何も問題ない。上がり続けているとみんなが思っています。
でもです。書籍「ファクトフルネス」でも、中国→インド→アフリカと大国は変わっていくとあります。
これが当たり前だ!と考えず、色々な角度から考えてはどうでしょうか?
ただいまワードプレスにブログを移行中です。
良かったらみてください。